糖尿病の初期症状としても現れることもある、
皮膚の症状について書いていきます。
糖尿病になると、皮膚のかゆみが起こりやすく、
湿疹なども出やすくなるといいます。
初期症状としてはあまり気が付かないことが多く、
何かしらの自覚症状が現れる頃には結構進行している
事の多い糖尿病のなかで、目に見えるわかりやすい症状は
皮膚に現れるものです。
三大合併症のひとつとして、糖尿病性神経障害があります。
この神経障害は身体のいろいろなところで起きます。
神経障害から感覚低下、それから血行不良と抵抗力の低下で
皮膚疾患にもつながるので、早期発見を心がけ、
見落とさないようにすることが非常に大事になってきます。
早期発見できれば、まだ治療の方法があるからです。
早期発見のためにも、自分の身体の普段は見えない箇所なども
お風呂に入ったときなどによく観察してみるべきです。
代表的な糖尿病の皮膚疾患
カビの一種の真菌などが、皮膚に付着して感染し、
炎症を起こしてかゆみなどの症状を起こしやすくなります。
代表的な例は、水虫、性病など。
糖尿病の方は、免疫力も低下するため、
こういった菌に感染しやすくなります。
身体を清潔にし、菌の繁殖を抑えることに
気を付けましょう。
気を付ける点は、うっかりして簡単なひっかき傷など、
とにかく皮膚に傷をつけないことです。
代謝能力と免疫力が低下している糖尿病の方は、
ちょっとした傷から炎症を起こしやすくなっているのです。
菌というものはいたるところに潜んでいるので、
自分の周りの環境にも気遣って、自分の身を自分で
守ることも普段から頭の隅に入れておきましょう。
潰瘍は、糖尿病の合併症の中では非常に代表的で
怖い症状のひとつです。
皮膚疾患が現れたのに気づかずに放っておくと、
菌による皮膚の炎症が皮膚の内部にまで進みます。
炎症を放っておくと、細胞が”壊死”を始めてしまうのです。
炎症を起こした箇所から、菌が皮膚や皮膚内部の細胞を
破壊して出血、膿などを伴い、壊死をしていくのです。
これは足に出来た傷から発症する例が多いみたいです。
最初は靴擦れ、水虫だと思っていたのを放っておくと、
自分では治れず、壊死を始めて潰瘍になったりします。
潰瘍を放っておくと、最悪で足の切断どいうことにも
なり兼ねない怖い症状なので、出来るだけ早く発見して
病院で診察と治療を受ける必要があります。
これも普段から足の裏、指の間まで隅々を、
じっくり観察しておくことが大事です。
発見してから治療までが、早ければ早いほど
対処、治療しやすくなります。
毛細血管の血流が阻害されることで起こる症状です。
真ん中が黄色っぽく、周囲が黒色っぽい班が
浮き上がってきます。
すねなどに現れやすいですが、手の甲などにも
現れたりします。
自覚症状はないことが多く、放っておくと
潰瘍になってしまうことがあるため注意が必要です。
これも日々の観察で早期発見を心がけましょう。
血管の血流が障害されて、皮膚が潮紅して赤くなります。
見た目にも赤ら顔になったり、手足が赤くなることもあります。
火傷の時や、靴擦れのときに出来るような、
水泡ができることがあります。
これも数日たっても治らないようなら深刻な事態になる
可能性を秘めているので、このぐらい平気だと思わずに、
すぐに病院で診察、治療をしてもらいましょう。
なぜよく観察することをすすめるかというと、
糖尿病が進行していれば、皮膚の感覚が鈍くなっているので、
感覚的に痛い、かゆいなどの自覚症状が薄れている
可能性があるからです。
ですから、目で見て発見することが大事になってくるのです。
全体の注意点のおさらいとしては、毎日、自分の身体を隅々まで
観察し、皮膚の異常をいかに早く発見して治療するかが
大事だ、ということですね。
甘く考えると後々後悔することも十分あり得るので、
自分の身体の状態は常々把握しておきましょう。